2023年4月1日~2024年3月31日
株式会社 エディオン(証券コード:2730)
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、この度「第23期 報告書」を作成いたしましたので、
ご高覧くださいますようお願い申し上げます。
代表取締役会長執行役員 CEO
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2023年4月1日~2024年3月31日
株式会社 エディオン(証券コード:2730)
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、この度「第23期 報告書」を作成いたしましたので、
ご高覧くださいますようお願い申し上げます。
代表取締役会長執行役員 CEO
当連結会計年度における我が国経済は、長引くウクライナや中東の情勢不安、原材料・エネルギー価格の影響による物価上昇、円安基調が強まる為替相場などにより先行き不透明な状況が続きました。しかしながら、2023年5月から新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行に伴い、経済活動の正常化と消費の回復はより一層進んでおります。
エディオングループにおきましては、経営資源の適切な再配分と企業価値の向上を目指し、グループ再編を推し進めております。
その一環として、昨年10月に物流・配送サービスを行う株式会社ジェイトップが株式会社e-ロジを吸収合併いたしました。これにより、当社物流サービス網のさらなる効率化を図ってまいります。本年3月には株式会社麻布を連結子会社化し、同社が持つ塗装技術・職人とのネットワークや営業力の高さを活用することで、さらなるリフォーム事業の拡大に努めております。また昨年9月に株式会社サンフレッチェ広島を関連子会社から連結子会社化し、これまで以上に地域企業やファンの皆様とともに、クラブの成長を目指し、地域の発展に貢献してまいります。
さらに、2024年3月27日開催の取締役会において、2025年4月1日付で100%子会社である株式会社サンキューを吸収合併する事を決議しております。今後も家電事業とのシナジーをより一層高める様々な事業展開に努めてまいります。
商品別売上につきましては、エアコンなどの季節家電が、記録的な猛暑により前年を上回りました。また、法改正による駆け込み需要があった携帯電話や、商品供給が安定したゲーム・玩具などの売上も伸長いたしました。
一方、テレビなどの映像家電は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行に伴い、外向き消費が増加した影響を受け低調に推移し、また、パソコンなどの情報家電についても、昨年1月にWindows8.1のサポート期間終了による買い替え需要があったこともあり、売上は減少いたしました。
以上の結果、2023年度の売上高は、7,210億85百万円(前期比100.1%)となりました。営業利益は169億29百万円(前期比88.2%)、経常利益は173億39百万円(前期比90.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は90億21百万円(前期比79.2%)となりました。
今後の見通しとして、国内の経済を取り巻く環境は消費活動が一層活発になり、2025年の大阪・関西万博に向けて海外からの観光客の増加やそれに伴うインバウンド需要の回復も期待されております。一方、ウクライナや中東の情勢不安の長期化や世界的なエネルギー価格・原料価格の影響による物価上昇、円安基調が強まる為替相場などにより、この先しばらくは経済環境が不透明な状況が続くと予想されます。
家電小売業界におきましても、水道光熱費の上昇や物流業界における2024年問題による物流コストの増加、商品価格の上昇や節約志向の高まりによる購買意欲の減少が起こり、売上や利益が低下するといった可能性があります。しかしながら、家電市場には買い替えを中心とした需要が潜在的にあるため、一時的な悪化があったとしても中期的には売上や利益が回復することを見込んでおります。また、2024年7月に開催予定のパリオリンピックによる映像家電の盛り上がり、リフォームや省エネ家電に対する補助金交付による需要増加も期待されます。
2024年4月には「エディオン笹丘店(福岡県)」、「エディオンガーデンズ千早東店(福岡県)」の2店舗を新設オープンし、2024年度中には合計8店舗の新設及び移転を計画しております。また、既存店におきましては、省エネ家電の推進やオリジナル家電の開発を通じてお客様のニーズに合わせた柔軟な提案を行うとともに、全国物流網の拡大や修理受付体制・EC・リフォーム事業の強化を図ってまいります。
以上により次期の業績予想につきましては、連結売上高7,500億円(前期比104.0%)、営業利益190億円(前期比112.2%)、経常利益195億円(前期比112.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は110億円(前期比121.9%)を見込んでおります。
当社ではこれまでも全国約 70 拠点の店舗・サービスセンター等に太陽光発電システムを設置し、再生可能エネルギーの活用に取り組んでまいりました。店舗の新設にあたり、脱炭素化への取り組みをさらに進めるために高効率空調・調光式 LED 照明などを導入した「岐阜正木店」と「交野星田店」の2店舗が、5段階で建築物の省エネルギー性能を表示するBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)において最高評価の五つ星を取得し、さらに「Nearly ZEB※1(ニアリーゼブ)」認証を取得いたしました。
BELSとは、建築物の省エネルギー性能について第三者評価機関が評価し認定する制度のことで、エディオングループとしては、「岐阜正木店」が初の認証取得となりました。また「交野星田店」は、PPAモデル※2を活用した太陽光発電設備とCO2フリー電力を導入しており、電力を100%再生可能エネルギーで実現できることから、CO2排出のない店舗となっております。
当社は今後も事業活動を通じて環境問題や社会課題の解決に取り組むことで持続的成長を図るとともに、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
[※1] ZEB(ゼブ)とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略で、室内の快適性を維持しながら年間のエネルギー消費量を実質ゼロにする建物のこと。
ZEBは4種類あり、基準1次エネルギー消費量からの削減率が大きい順に「ZEB(ゼブ)」「Nearly ZEB(ニアリーゼブ)」「ZEB Ready(ゼブレディ)」「ZEB Oriented(ゼブオリエンテッド)」となる。
「Nearly ZEB」は、省エネルギーの建物と太陽光発電などによる創エネルギーを加え、建物利用に伴う直接的なエネルギー消費量を75%以上削減している建物のことをいう。
[※2] Power Purchase Agreementの略で、第三者モデルともよばれている。
施設の屋根などに 第三者事業者が太陽光発電設備を設置し、発電した電気を施設で使うことで、CO2排出を削減することができる。
※長期保有の対象となる株主様は、同一株主番号で連続して複数回、3月末日および9月末日の株主名簿に記録された1単元(100株)以上ご所有の株主様となります。具体的には1年以上2年未満保有の場合は3回記載、2年以上3年未満保有の場合は5回記載、3年以上保有の場合は7回以上記載された株主様を対象といたします。また、長期保有加算額の変更については、2024年3月31日現在の株主名簿を基準として、保有期間を遡及して判定したうえで、2024年6月上旬に発送する株主優待から適用致しております。
(単位:円 銭)
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
---|---|---|---|---|---|
中間配当 | 20.00 | 22.00 | 22.00 | 22.00 | 22.00 |
期末配当 | 26.00 | 22.00 | 22.00 | 23.00 | (予想)23.00 |
年間配当 | 46.00 | 44.00 | 44.00 | 45.00 | (予想)45.00 |
配当性向(連結) | 29.6% | 35.1% | 39.2% | 50.0% | 43.0% |
2023年12月15日、横浜市西区の複合商業施設 「CeeU Yokohama(シーユーヨコハマ)」 内にエディオン横浜西口本店がオープンいたしました。
欲しかったものを買いに行く喜びや、そこで出会って欲しくなる高揚感。買い物の醍醐味でもある、ワクワクが生まれるモノ・コトすべて、エンターテインメントに溢れた出会いや体験を創りだす店舗が誕生しました。
Google Pixel/AQUOSなどは純正部品を使用した修理に対応しています。
ショップレベルのサービスが受けられます。
女性特有の健康課題を解決する商品を集めた、エディオン初のコーナー。
女性の悩みに寄り添い、悩みなどを気軽に相談いただけます。
家電と一緒に、日用雑貨、家具などを組み合わせたトータルコーディネートをご提案しています。
自分好みの商品を選択しやすい、完全セルフの視聴が可能です。
8台のゲーミングベースにより、各種イベントを実施しています。
地域最大級の品揃えと約130席のデュエルスペースで、公式大会同様の体験・体感が可能です。
地域最大級の品揃え。買って、組み立てて、走らせられる家電量販店初の「5レーン樹脂製コース」と「4レーンコース」を設置しています。
プラモデルファンのために、組み立て・塗装専用スペースをご用意。本格的なプラモ撮影も楽しめます。
お客様にとっての「いいな」を実現し、エディオンの「いいな」を発信する、等身大のエディオン社員の想いを描いた、エディオンの新イメージキャラクター「いいなちゃん」。
お客様の気持ちにいつも寄り添いながら、その期待を超えるために常に全力で挑戦するエディオンの姿勢を伝えるメッセンジャーとしてがんばります!応援よろしくお願いします!
いいなちゃん プロフィール
2024年2月に開催された「日本陸上競技選手権大会・20km競歩」において、藤井菜々子選手が大会新記録を樹立し2年連続3度目の優勝を果たしました。
さらに今大会において8月にフランス・パリで開催される「第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)」に日本代表として選出されました。オリンピックへの出場は、東京2020大会に続き、2度目の出場となります。
このほか、「日本陸上競技選手権大会・10000m」では、矢田みくに選手が4位入賞するなど、国内外の大会において数々の優秀な成績をおさめています。
(単位:百万円)
2022年度 | 売上高比 | 2023年度 | 売上高比 | 前年比 | |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 720,584 | 100.0% | 721.085 | 100.0% | 100.1% |
売上総利益 | 210.876 | 29.3% | 209.586 | 29.1% | 99.4% |
販売費及び一般管理費 | 191,690 | 26.6% | 192,656 | 26.7% | 100.5% |
営業利益 | 19,186 | 2.7% | 16.929 | 2.3% | 88.2% |
経常利益 | 19,248 | 2.7% | 17.339 | 2.4% | 90.1% |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 11,393 | 1.6% | 9.021 | 2.4% | 79.2% |
(単位:百万円)
2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|
営業活動によるキャッシュ・フロー | 12,139 | 19,962 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △8,336 | △67,717 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | △20,452 | 47,531 |
現金及び現金同等物の増減額 | △16,649 | △1,224 |
現金及び現金同等物の期首残高 | 29,885 | 13,235 |
現金及び現金同等物の期末残高 | 13,235 | 12,011 |
商品名 | 2022年度 | 2023年度 | 前年比 |
---|---|---|---|
テレビ | 52,348 | 49,005 | 93.6% |
冷蔵庫 | 55,396 | 54,150 | 97.8% |
洗濯機・クリーナー | 75,127 | 74,903 | 99.7% |
エアコン | 76,135 | 77,823 | 102.2% |
パソコン | 44,038 | 37,032 | 84.1% |
携帯電話 | 77,108 | 89,047 | 115.5% |
住宅設備 | 60,928 | 58,449 | 95.9% |